【アイルランドT】“Nureyev≒Sadler's Wellsクロス”が躍動 舞台適性光るニシノティアモに注目

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傾向解説
先週の毎日王冠と同じ東京芝1800mで行われるアイルランドトロフィー(旧アイルランドトロフィー府中牝馬S)。1着馬にはエリザベス女王杯への優先出走権が付与されるため、本番に向けても大注目のステップレースです。本記事では血統面を中心に、アイルランドTのレース傾向を整理していきます。
まず紹介したいデータは前走上がり3F最速馬の好成績。東京芝1800mは末脚勝負になりやすいため、近走の上がり順位は要注目です。また、牝馬限定重賞は1600mからの距離延長馬が多く、距離適性の面でも前走の上がり順位は重要となります。過去10年では上がり最速馬が5勝を挙げ、2022年には12番人気の低評価を覆してイズジョーノキセキが勝利しています。

<前走上がり3F最速>
該当馬【5-1-2-14/22】
勝率22.7%/連対率27.3%/複勝率36.4%/単回収率338%/複回収率112%
※過去10年、旧府中牝馬S(~24年)含む
血統面では、ディープインパクト系やキングカメハメハ系などの主流血統馬が順当に走りやすい舞台。ただ、毎日王冠との比較では欧州寄りの配合馬の活躍が目立ち、特にNureyev≒Sadler's Wellsには要注目です。
近年は同クロス馬が多く好走しており、2022年勝ち馬イズジョーノキセキ(Sadler's Wells≒Nureyevの4×5)、2023年勝ち馬ディヴィーナ(Sadler's Wells≒Nureyevの4×4)、2024年勝ち馬ブレイディヴェーグ(Nureyevの5×5)と3年連続で該当馬が勝利。24年10番人気2着のシンティレーションもNureyev≒Sadler's Wellsの5×4を持っており、北米血統でスピード面を強化するよりも欧州血統でスタミナ面を補強する配合形の方が当レースに向いています。

<血統別成績>
Nureyev≒Sadler's Wellsクロス馬【3-1-0-8/12】
勝率25.0%/連対率33.3%/複勝率33.3%/単回収率359%/複回収率122%
※過去10年、旧府中牝馬S(~24年)含む
注目血統馬
前記の傾向に合う注目血統馬を2頭ピックアップしました。
☆ニシノティアモ
3代母ニシノフラワー(1991年阪神3歳牝馬S、1992年桜花賞、スプリンターズS)に遡る牝系に属し、本馬の半兄には芝2000~2500mで5勝を挙げるニシノレヴナントがいます。
ドゥラメンテ産駒の本馬はサンデーサイレンスの3×4、Nureyev≒Sadler's Wellsの5×4、Mill Reefの6×6などを併せ持ち、中距離戦で末脚を活かす競馬がベスト。東京芝1800m適性はメンバー屈指の1頭です。
☆ウイントワイライト
母母ダイワリプルスは1997年ファンタジーS3着馬で、母ダイワベスパーは芝1200mで3勝を挙げたスプリンター。レイデオロ産駒の本馬は瞬発力に優れたマイラーに出ており、今回のメンバーでは唯一、前走上がり3F最速を記録しています。
薄くはありますが、Nureyevの血を引く点も加点材料。前走の府中牝馬S(2着)と同じ舞台での連続好走に期待がかかります。

《ライタープロフィール》
坂上明大
1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
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