【注目2歳馬】エピファネイア産駒ヴァルカモニカ 勝ち時計は同舞台新馬戦最速の1:46.5

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
おじにGⅠ・2勝のサトノダイヤモンド
週末に撮影したレースから最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。10月に入り、秋の東京開催もスタートして期待を集める馬たちが続々と登場した。今回は3日の東京5R・芝1800mの新馬戦を制したヴァルカモニカにスポットを当てる。
美浦・宮田敬介厩舎所属のエピファネイア産駒の牝馬で、母はリナーテ。母系を遡ると祖母はマルペンサで、おじには有馬記念と菊花賞を制したサトノダイヤモンドがいる血統だ。サンデーサラブレッドクラブにて、総額5000万円(一口125万円)で募集された。
デビュー当日の馬体重は464kgで、パドックは2人曳き。腹目が少しすっきりしている印象の馬体ではあったが、最終的には単勝1.5倍の支持を集めた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
流して後続に7馬身差の圧勝
11頭立てのレースは、最内枠からセンチュリースカイが好スタートを切る。ヴァルカモニカもすぐさま馬体を併せて並びかけていったが、2番手に控える競馬を選択した。
12.9-11.7-12.0-12.5-11.9というラップで1000m通過は1:01.0と、新馬戦としてはやや速めで淀みない流れ。4角ではC.ルメール騎手が肩ムチを入れる場面もあり、直線に向いてからも、前にいたセンチュリースカイの外へと持ち出す際に少しモタモタするところはあった。
しかし、残り400m標識を過ぎたところで先頭に立つと後続を突き放していき、最後は他馬の脚色を確認しつつ流してのゴール。2着ヒシホライゾンも2番人気に推された馬で、先々は走ってきそうな雰囲気を感じさせる馬だったが、7馬身も引き離した。
勝ちタイムは1:46.5。GⅠ・4勝のクロワデュノール(1:46.7/6月)や、昨秋の新馬戦以降は順調さを欠いてしまい、春は全休となってしまったが、まもなく復帰予定で個人的に活躍を期待しているラヴェニュー(1:46.7/11月)、今年の菊花賞で三冠を狙うロブチェンの最大のライバルとなりそうなダノンヒストリー(1:46.8/6月)を上回る、東京芝1800mの新馬戦としては最も速いタイムを記録した。
もちろん、上述した馬たちとはデビューの時期が異なり、またこの秋の東京開幕週は草丈が短く刈られていたことも多少考慮する必要はあるが、1分46秒台という数字は高い能力がなければ出せないと言っていい。
加えて、後半のレースラップは11.7-11.4-11.1-11.3で800mは45.5。クロワデュノールの45.4、ラヴェニューの45.6とほぼ同等の数字をマークしている点も評価すべきだ。
牝馬でもあり、気性面の難しさが出ないかなど、今後の不安要素が全くない訳ではないが、このまま順調に成長して大舞台で活躍してくれることを期待したい。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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