【注目2歳馬】モーリス産駒ダイアナマリア 母マリアライト譲りの勝負根性を披露

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
馬体重412kgでのデビュー
週末に撮影したレースから最も印象に残った馬を取り上げる「注目2歳馬」。秋の中山開催最終週となった9月4週目からは、27日の5Rに組まれた芝2000m新馬戦を紹介。勝利したのは、C.ルメール騎手が騎乗したダイアナマリアだった。
ノーザンファーム生産のモーリス産駒で、母は2015年のエリザベス女王杯、2016年の宝塚記念を制したマリアライトという血統。マリアライトの産駒はこれまで全て母と同じ久保田貴士厩舎の所属で、エピファネイア産駒の兄オーソクレースは2020年ホープフルS2着、2021年菊花賞も2着とGⅠで好走した実績がある。
一方で、牝馬は4頭がデビューを果たしたものの、勝ち上がっているのはエピファネイア産駒のロジャリーマインのみ。5頭目の牝馬となった本馬はキャロットクラブにて総額6000万円(一口15万円)で募集され、馬体重412kgでデビューを迎えた。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
最内からロスのないエスコート
レース当日は曇りで、芝コースの馬場発表は稍重。ただし台風の影響による週中の大雨に加え、前日にも雨が降ったことで、他のレースでも上がりを要するなど、発表以上にタフなコンディションだった。また、インコースがかなり荒れているように見えたが、外を回した馬が伸びあぐねるシーンも目立った。
1番人気の支持を集めたダイアナマリアは、10頭立ての3番ゲートからスタートを切るも、直後に左右から挟まれて中団の6番手追走となる。
逃げたテムグリーンと追いかけたリンカーンバローズの2頭が後続を離し、隊列は縦長。向正面に入ってから徐々にペースは落ち着き、13.0-11.4-12.5-12.8-13.1というラップで1000m通過は1:02.8だった。
レース後半に入ると13.5-13.5とさらにペースは緩み、前2頭と後続の差が一気に詰まる。ルメール騎手も、このタイミングで最内をぴったり回って徐々にポジションを押し上げていく。
4角では逃げ馬の直後まで進出し、直線では3番手から外に持ち出したスワーヴバシレウスとの競り合いに。残り200mを切ったところでダイアナマリアが抜け出し、1馬身近く差がついたかに思われたが、スワーヴバシレウスも盛り返して差を詰めにかかる。
それでも、最後はエリザベス女王杯と宝塚記念をいずれもクビ差で制した母譲りの勝負根性を発揮。母と同じようにクビ差で競り勝った。
レースの上がり3ハロンが36.8(12.7-12.1-12.0)を要したなか、自身はメンバー中最速の36.1でまとめた。勝負所で最内をロスなく立ち回ったルメール騎手のエスコートも見事だった。
勝ちタイムは2:06.6。特殊な馬場状態だったこともあり、この一戦だけで将来性を判断するのは難しいが、2着スワーヴバシレウスから3着馬までは7馬身差。上位2頭の力は抜けていたと言えるだろう。
馬体重が示すようにかなり細身に映ったが、マリアライトもデビュー時は420kgだった。母が古馬になってから素質を開花させたように、ダイアナマリアもじっくりと力をつけていくタイプだと感じる。馬体の成長に期待しつつ、長い目で追いかけていきたい。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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