【京都大賞典】絶好枠から昨年の再現に期待 京大競馬研の本命はディープモンスター

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天皇賞(秋)の優先出走権を懸けた重要な一戦
10月4日(日)に京都大賞典(GⅡ)が行われる。秋のGⅠ戦線を占う重要な一戦であり、1着馬には天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる。今年も春の古馬三冠レースで好走した実力馬から夏に結果を出してきた上がり馬まで揃った。混戦模様の一戦だ。
以下では、本レースが行われる京都芝2400mのコース形態とそれに起因するレースの質、そして想定される展開を踏まえ予想する。
開幕週の高速馬場とコース形態の兼ね合いに注意
まずは京都芝2400mのコース形態をみる。4コーナーポケットからスタートし、初角までの距離は約600m。外回りを使用し、向正面半ばから徐々に坂を上る。3コーナーで頂上を迎え、そこから4コーナー終わりまで下る。最後に404m(Aコース使用時)の平坦な直線を駆け抜ける。これが今回のコースレイアウトだ。
まず注目すべきは、初角までの距離が約600mと長い点だ。先手争いは長引きやすい。1~2コーナーでペースは落ち着き、緩やかな上り坂がある向正面でもペースは上がりにくい。再度ペースが上がるのは3コーナーの頂上から。中盤で脚を溜めた先行勢が下り坂で一気に加速していく。最終直線に入るまでに後方勢が先行勢とのポジション差を埋めにくい。
それでもこのコースは、序盤の先行負荷が大きいこと、直線の長い外回りを使用することから、持続力勝負を得意としない馬や、地力のない先行馬は直線半ばでいっぱいになる。したがって、中団~後方を追走し、下り坂を生かして前目の位置までマクれる地力の高い差し馬が恵まれやすい。これがこのコースが持つレースの質だ。
ただ注意しなければならないのは、京都大賞典が開幕週の施行である点だ。11月末までの連続開催ということもあり、馬場造成は硬めで開催序盤は内前有利の高速馬場だと想定される。マクり差しが届きやすいコース形態と、内前有利の馬場の兼ね合いをどう捉えるかが重要になる。
地力がなければ簡単には残し切れない

<京都大賞典 4角通過順位別成績>
5番手以内
【7-8-2-38/55】
勝率12.7%、連対率27.3%、複勝率30.9%
単勝回収率247%、複勝回収率102%
※京都開催の直近10回
前章で述べた「兼ね合い」の難しさは数字にも表れている。京都大賞典における4角5番手以内馬の成績は上記に示した通り優秀だ。ただ、回収率こそ高いものの、馬券圏内30頭のうち該当馬は17頭と約半数にとどまり、馬券内を独占するほどではない。
開幕週だからといって、4角で前目の位置にいることが必須条件とまでは言い切れない。これはマクり差しが有利なコース形態に起因する。
先行勢であれば序盤の先行負荷に耐えられる地力の高さ。後方勢であれば下り坂を利用して前目の位置までマクれる機動力。今回印を打つ上ではこの2点をそれぞれ重視したい。
序盤の先行負荷は例年よりも大きくない展開
続いて今回想定される展開から恵まれる馬を考える。メンバー構成は、直近の日本での競馬において通過順位に3番手以内のある先行馬が4頭と、出走馬全18頭に対して少ない。
徹底先行型も少なく、絶対にハナまで取り切りたいタイプもいない。先手争いが長引きやすいコース形態とはいえ、例年ほど序盤の先行負荷は大きくないとみる。
この展開で恵まれるのは序盤から前で運び、開幕週の馬場を生かして4角前目から長く良い脚を使える馬だ。次点で中団から機動力を生かして下り坂で動いていける地力の高い差し馬を評価したい。
想定される展開では直線だけで最後方からまとめて差し切る競馬は難しい。中団以前で運ぶ追走力は必要だ。また、開幕週の高速馬場でロスなく立ち回れる内枠の馬はポジション取りの面でも高く評価したい。これらを踏まえて印を打っていく。
国内復帰戦で連覇へ
◎ディープモンスター
中団から運べる安定した追走力と高い機動力が強み。前走のチャンピオンズ&チャターCは香港古馬三冠をかけて臨んだ世界最強馬ロマンチックウォリアーを相手に0.4秒差3着。世界でも通用する能力を証明する一戦だった。
昨年の京都大賞典は2枠3番から中団前目で運ぶ競馬。内目をロスなく立ち回り、直線でも内を突いて上がり2位で勝利した。京都は得意な舞台でもあり、展開とポジション次第では下り坂で機動力を生かして動く競馬ができるのも本馬の強みである。
今年も同じ2枠3番の絶好枠に入り、昨年と同様の競馬に期待できる。想定される展開も向く。前走で見せた能力を発揮できれば勝ち負け必至とみて本命を打つ。
◯エコロディノス
注目は3走前の京都記念。スローペースの展開有利があったとはいえ、4歳屈指の実力馬エリキングと小差の3着で、現在重賞3勝のシェイクユアハートには先着。今回と似たコースレイアウトと展開で持ち前の先行力と粘り強さを発揮し、重賞でも十分に通用することを証明した。
大阪杯は明らかに能力を発揮できていない度外視可能な敗戦。前走の函館記念も前半1000m58.5秒の超ハイペースを先行しており、大きく評価を下げる敗戦ではない。
京都替わりかつ先行負荷が大きくない展開で、積極的に前で運び4角から長く良い脚を使えれば好走可能だ。直近2走の敗戦で高いオッズ妙味が見込まれる今回、相手で押さえたい。
▲ヘデントール
昨年の天皇賞(春)勝ち馬。復帰戦となった京都記念では、長期休養明けでさすがにスタートを上手く決められず最後方から。それでもスローペースで上がり2位の脚を使って追い込んでおり、復帰戦としては上々の走りだった。
前走の天皇賞(春)は2走前よりもいいスタートを決めて中団後方から。スムーズな追い出しから上位の上がりを使うも0.4秒差5着。負けてはしまったものの上積みは見せた。
今回のメンバーでも地力は依然上位と評価しており、状態面も上々だ。2枠4番の絶好枠を引き、直近2走よりも前で運べばさらなる上積みを見せてくれるとみて3番手とする。
△ウエストナウ
中団から堅実な末脚を使える一頭。前走の小倉記念は斤量57.5kgのハンデかつ距離短縮で前の位置をとれず伸びを欠いたが、評価を下げる内容ではなかった。
今回は開幕週の最内枠で、斤量減、先行馬が手薄なメンバー構成。間違いなく条件好転と言える。スムーズに先行しロスなく立ち回れば十分に好走可能だ。
×アクアヴァーナル
今年の天皇賞(春)4着馬。前走はクロワデュノールに0.2秒差、2走前の阪神大賞典ではダノンシーマに先着しており、ここでは地力上位。好スタートを決めて前から運べれば。
×サヴォーナ
安定した先行力があり、堅実な末脚を使える。外目の枠に入ったものの、並びとテンの速さを考えれば内目の好位まで潜り込める。展開有利を生かして粘り切る競馬に期待したい。
買い目は◎単勝1点、◎-◯▲△×馬連5点、◎-◯▲△-◯▲△×3連複9点で勝負する。
▽京都大賞典予想▽
◎ディープモンスター
◯エコロディノス
▲ヘデントール
△ウエストナウ
×アクアヴァーナル
×サヴォーナ
《ライタープロフィール》
京都大学競馬研究会
今年で30周年を迎える、京都大学の競馬サークル。馬主や競馬評論家など多くの競馬関係者を輩出した実績を持つ。また書籍やGⅠ予想ブログ等も執筆。回収率100%超えの本格派が揃う。
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