【スプリンターズS】展開不問で弱点少ない 東大HCは近走充実のフリッカージャブを本命視

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2026年秋GⅠが開幕
中山競馬場でGⅠ・スプリンターズSが行われる。ウインカーネリアン、ルガル、ママコチャといった過去の勝ち馬に加え、GⅠ2勝の3歳馬スターアニス、サマースプリント王者のピューロマジックなど16頭が出走予定だ。
2026年秋のGⅠが始まる。サトノレーヴが引退した今、新たなスプリント王に名乗りを上げるのはどの馬か。過去10年データから検討する。
重賞で人気を背負って好走した馬を信頼

<スプリンターズS 同年1200m重賞実績別データ>
同年芝1200m重賞で3着以内
【10-10-8-76】勝率9.6%/連対率19.2%/複勝率26.9%
→その重賞で「2番人気以内」
【8-10-4-28】勝率16.0%/連対率36.0%/複勝率44.0%
→その重賞が「セントウルSで、今回5番人気以内」
【3-3-0-5】勝率27.3%/連対率54.5%/複勝率54.5%
→その重賞が「シルクロードS」
【3-1-5-6】勝率20.0%/連対率26.7%/複勝率60.0%
※JRA実績のみ
今年は前走でGⅢを勝った馬すら除外になるほど、重賞実績馬が多く揃った。同年の重賞実績から好走傾向を考えてみたい。
「同年の芝1200m重賞で3着以内がある馬」(※JRA実績のみ)は全体で【10-10-8-76】複勝率26.9%。3着内に入ったレースの脚質で分けると、逃げ【0-3-0-19】複勝率13.6%、先行【4-6-2-27】同30.8%、差し【6-5-5-36】同30.8%、追込【2-0-3-7】同41.7%。スプリンターズS自体は前有利の傾向があるが、過去好走時の脚質とはあまり相関がない。
注目すべきはその重賞好走時の人気。2番人気以内で達成(3着以内)していると【8-10-4-28】複勝率44.0%。直近9年連続で該当馬が2頭以上馬券に絡んでおり、19、23、24年は3着まで独占した。
さらにスプリンターズSで3番人気以内なら【6-4-3-11】複勝率54.2%まで上がる。紛れの多い1200m重賞で、人気を背負ってしっかり結果を出した馬は信頼に足りる。今年はパンジャタワー、ピューロマジック、フリッカージャブ、ルガル、レイピアが該当する。
また、この「2番人気以内で3着以内」が2回以上あると【3-4-2-8】で複勝率52.9%。フリッカージャブのように「1番人気で1着」が2回あると【0-1-1-1】同66.7%だった。
反対に、同年の芝1200m重賞を好走していても、その際5番人気以下だった馬は【0-1-3-38】複勝率9.5%。2~3着に入った4頭も、うち3頭は「3番人気以内で3着以内」を別の同年重賞で達成しており、人気を背負っての好走経験がなかったのは16年3着ソルヴェイグだけだった。今年はサウンドモリアーナ、ペアポルックス、ママコチャ、レッドモンレーヴが該当する苦戦データだ。
レース別で見ると、セントウルSの3着以内馬が【3-4-0-19】複勝率26.9%。7連対は最多だ。近年は苦戦傾向にあるが、本番で5番人気以内になれば【3-3-0-5】と半数以上が連対している。上位人気が予想されるフリッカージャブは信頼できる。
勢いを増しているのがシルクロードSの3着以内馬で、【3-1-5-6】複勝率60.0%。22年にナランフレグが3着、23年以降は該当馬が4頭全て馬券に絡んでいる。
最後にマイル実績馬について。「同年マイル重賞で3着以内がある馬」は【3-0-0-10】複勝率23.1%。勝ち馬3頭は同年に1200m実績もあった(17年レッドファルクスは高松宮記念3着、20年グランアレグリアは高松宮記念2着、21年ピクシーナイトはCBC賞とセントウルSで2着)。
ワールズエンドは1200mの経験がなく、スターアニスは新馬戦と未勝利戦で走ったのみ。スピードに対応できない可能性を考えて見送る。
3連勝でGⅠまで手が届く
◎フリッカージャブ
オープン入り後は4戦3勝。唯一の敗戦は内枠有利のオーシャンSで8枠、かつ前後半600m32秒0-35秒0という前傾ラップを先行してのもの。着差は0秒3で、先着されたのは後ろから差してきた馬とGⅠ馬だけだった。
北九州記念では重馬場適性を見せ、セントウルSでは前後半32秒8-34秒1という前傾ラップを番手から勝利と、近走内容を高評価。展開不問で結果を残しており、弱点が少ない。また、4歳で3番人気以内に支持された馬は【3-2-2-4】複勝率63.6%と信頼度が高く、年齢面でも追い風。GⅠ初挑戦でも即通用で、勝ちきれると判断した。
◯パンジャタワー
昨年のNHKマイルC勝ち馬で、◎と同じく4歳馬。今年の高松宮記念は4着だったが、3着とはアタマ差。1、2着に4角2桁番手からの差し馬が台頭した展開を考えれば悪くない。
以降も安田記念は0秒1差の5着と健闘して、前走のキーンランドCでは2着。上がり3Fは1着馬を上回っており、別定戦で斤量1kgの加増もあった。悲観する必要はない。こちらは松山騎手の継続騎乗という強みもある。4歳馬ワンツーで世代交代だ。
▲ピューロマジック
短距離重賞を5勝。特に今夏は充実した結果を残し、サマースプリント王者となった。序盤のスピードが武器で、アイビスSDではレコードを24年ぶりに更新。そして前走のセントウルSでは坂のあるコースでも0秒1差の2着に粘った。
スプリンターズSは過去2回挑戦してともに8着。2年前は前半600m32秒1の逃げで撃沈、昨年は逃げずに控えて持ち味が生かせなかった。今の勢いならば楽しみだ。ただし夏に3戦を走ったうえで中2週という点、今年も逃げるか不透明な点が懸念でこの評価とした。
以下、ママコチャ、ウインカーネリアン、レイピアまで印を回す。馬券は◎-◯のワイド、◎◯2頭軸の3連複で勝負する。
▽スプリンターズS予想▽
◎フリッカージャブ
◯パンジャタワー
▲ピューロマジック
△ママコチャ
×ウインカーネリアン
×レイピア
《ライタープロフィール》
東大ホースメンクラブ
約30年にわたる伝統をもつ東京大学の競馬サークル。現役東大生が日夜さまざまな角度から競馬を研究している。現在「東大ホースメンクラブの愉快な仲間たちのブログ」で予想を公開中。
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