【レディスプレリュード回顧】メモリアカフェが豪快に差し切り重賞3連勝 C.ルメール騎手「この馬でGⅠを勝ちたいです」

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
道中4番手を追走
大井競馬場で行われたレディスプレリュード(JpnⅡ・ダート1800m)は、C.ルメール騎手が騎乗したメモリアカフェが優勝。重賞3連勝を飾るとともに、通算では重賞4勝目をあげた。
今年は昨年末のGⅠ・チャンピオンズCの覇者、ダブルハートボンドが出走してきて注目を集めた。2走前の兵庫女王盃、前走のエンプレス杯と重賞を連勝しての参戦となったメモリアカフェは2番人気に支持された。
特に前走のエンプレス杯では、スタートで出遅れて後方追走となったものの、勝負所で進出を開始してレース上がり37.9のところ36.1でまとめて豪快に差し切り。中身の濃いレースを披露し、着実に力をつけていることを見せつけていた。
レースを引っ張ったのはレイナデアルシーラ。12.6-11.9-12.5-12.2-12.1というラップを刻んで1000mの通過1:01.3とタフな流れをつくると、2番手にダブルハートボンドがつけ、JRAから参戦の5頭が先行集団を占める展開となる。
休み明けのレースでは入れ込み癖があるというメモリアカフェだが、今回はスタートを決めて4番手を追走。ルメール騎手は「パドックでちょっとテンションが上がってきましたが、スタート前はとてもリラックスしていました」と振り返った。
レース後半800mも12.3-12.8-12.2-13.0と緩むことなく流れ、前にいた3頭が最後に苦しくなったところ、直線で外に持ち出されると残り150mで豪快に差し切り。レース上がり38.0のところ自身は37.5でまとめ、後続に3馬身半差をつけた。勝ちタイムは1:51.6での決着だった。
スタートを決められたことも大きかったが、初の大井コースも全く問題にすることなく今回も強いレースぶりが際立った。「この馬でGⅠを勝ちたいです」というルメール騎手の言葉からも今後への期待が感じられる。
今後について、管理する柄崎将寿調教師は「まずは馬の状態を確認しつつオーナーと相談します」と語った。小回りの金沢競馬場1500mという条件にはなるが、優先出走権を獲得したJBCレディスクラシックに出走してくるようであれば、最有力候補となるだろう。
ダブルハートボンドは4着に敗れる
2着にはレイナデアルシーラが入った。前走の阿蘇Sを含めて5勝すべてが逃げ切りで、2走前のエンプレス杯でも逃げて3着。自分の形に持ち込んだ時には強いタイプだ。
1000m通過1:01.3と飛ばし、勝負所でも早めに並びかけられるという展開は決して楽なものではなかった。それでも、最後までしぶとく粘った内容から、持ち味は存分に発揮したと言えるだろう。
3着はテンカジョウ。前走のエンプレス杯はメモリアカフェの2着に終わったが、3走前のクイーン賞では同馬を完封しており、重賞4勝とこの路線では安定した成績を残している。道中3番手を追走し、残り600mを切ったところで自らレイナデアルシーラを捕まえにいく強気の競馬に出た。結果的にレイナデアルシーラから3/4馬身遅れてしまったが、内容自体は悪くなく、次を意識したものだったように感じる。
チャンピオンズCの優勝後、前走のフェブラリーSでも3着と好走し、ここでは実績最上位のダブルハートボンドは約8ヶ月ぶりの実戦だったが、4着に敗れた。
スタート直後から2番手を追走し、向正面に入ってからはレイナデアルシーラにプレッシャーをかけるかのように半馬身差の外までポジションを押し上げる形。加えて勝負所で外からテンカジョウに被せられる展開にもなり、休み明けで57kgを背負っているなかでは苦しくなってしまったのは致し方ない。ただ、一度使われたことによって次走は変わってくるはずだ。

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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