【オーバルスプリント回顧】3連勝で充実一途のタガノミスト スピードを活かして2馬身差で逃げ切り

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
勝ち時計は1:23.6の好記録
浦和競馬場のダート1400mで争われたオーバルスプリントは、岩田望来騎手が騎乗したタガノミストが勝利。5月の栗東Sから3連勝を飾るとともに、前走のスパーキングレディーCに続いて重賞連勝を果たした。
前日の22日は台風が去って青空が広がっていたが、再び朝から雨となったシルバーウィーク最終日。浦和競馬場の馬場状態は重というなかでのレースとなった。
前走の東海Sこそ熱中症の影響で10着と敗れたものの、3走前にかきつばた記念を制しているダノンフィーゴ、サマーチャンピオン2着から参戦してきたインユアパレスらを押さえてタガノミストが1番人気に推された。
2番手追走から3角で早め先頭に立って押し切ったスパーキングレディーC以来、2ヶ月半ぶりの一戦となったレースは9頭立て。好スタートからすんなりと先手を奪ったが、すぐさま外から気合をつけて上がっていったハッピーマンがぴったりとマークする展開となる。
11.9-11.6(23.5)という最初の入りも、スピード能力に長けているタガノミストにとっては無理のないペースで、400m通過後から800mまでの区間で12.4-12.3と息を入れることができた点も後半の余力へと繋がったと言える。
3角手前の800mから1000mにかけての区間は11.3と一気にペースが上がるとともに、中団にいたイグザルトが3番手の外までポジションを上げるなど動きもあったが、タガノミスト一頭だけ楽な手応えのまま直線へ。最後まで脚色は衰えることなく後続に2馬身差をつける快勝だった。
勝ちタイム1:23.6は、昨年のさきたま杯でシャマルが26年ぶりに塗り替えたレコードには及ばないものの好タイムでの決着。この3連勝はいずれも充実ぶりが際立つ内容で、11月3日に金沢競馬場で行われるJBCに向けても非常に期待が持てそうだ。
インユアパレスはここでも堅実な走り
2着は3番人気だったインユアパレス。重賞勝ちこそないが、3走前の栗東Sではタガノミストから0.2秒差の3着、前走のサマーチャンピオンでも現在重賞3連勝中のマテンロウコマンドから0.3秒差と堅実な走りを披露していた。
ただ黒船賞、サマーチャンピオンと地方競馬でのレースではいずれも中団追走。浦和コースにどのように対応するのかがポイントでもあったが、前半すんなりとタガノミストの1列後ろとなる4番手につけることができた。勝負所で少しモタモタするところをみせたが、ロスのない立ち回りで後続には4馬身差をつけたという内容からも力は出し切った。
3着には愛知から参戦した8番人気のケイズレーヴが入った。道中は後方2番手ながらロスなくインを立ち回り、直線だけ外に持ち出して末脚にかけるという吉原寛人騎手の巧さがここでも光り、3頭が並んだ際どい争いを制した。
3走前のオグリキャップ記念では、2024年の日本テレビ盃を制した実力馬ウィリアムバローズを差し切って勝利。ここ2走は小倉記念、中京記念とJRAの芝重賞に挑戦し、いずれも12着に終わったが、その経験もプラスに変えてみせた。
《ライタープロフィール》
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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