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次なる偉業も現実味 武豊騎手がJRA・地方・海外通算5000勝達成、節目の記録で振り返る勝利の軌跡

2026/07/12 17:00
SPAIA編集部
武豊騎手

Ⓒゲッティイメージズ

57歳3カ月で到達

武豊騎手が12日、函館競馬場・第7レース「3歳以上1勝クラス」でヒミノエトワールに騎乗して勝利。これでJRA、地方、海外を合算した通算5000勝を達成した。

記録達成時点での勝利数の内訳は、JRA4669勝、地方212勝(地方馬へのエキストラ騎乗を含む)、海外119勝。JRAでの勝利が大半を占める一方、地方競馬、海外競馬での白星も加わった数字である。

武豊騎手は1987年にデビューし、同年3月7日にダイナビショップでJRA初勝利を挙げた。翌1988年にはスーパークリークで菊花賞を制し、JRA・GⅠ初勝利を記録。ここでは39年にわたって積み上げてきた勝利の軌跡を、主な節目と数字から振り返る。

1000勝、2000勝、3000勝……節目で見る勝利の軌跡

今回の5000勝はJRA、地方、海外を合算した記録だが、JRAで積み重ねてきた節目を並べると、その歩みの長さが見えてくる。


武豊騎手の歩み,ⒸSPAIA


1995年のJRA通算1000勝(エールノコイビト・26歳4ヶ月)、2002年のJRA通算2000勝(ディスカバリーベイ・33歳6ヶ月)はいずれも史上最速、最年少での達成だった。早い時期から突出した存在であったことを示す記録である。

2007年にはJRA通算2944勝に到達し、最多勝利記録を更新。同年には前人未到のJRA通算3000勝(スカイビューティー・38歳7ヶ月)を達成した。さらに2018年にはJRA通算4000勝(メイショウカズヒメ・49歳6か月)に到達。今回の5000勝は、JRA、地方、海外を合算した記録ではあるが、その勝利の大半をJRAで挙げているというのは驚異的だ。

達成時点でのJRA勝利数は4669勝。JRA単独での5000勝までは、あと331勝となる。直近5年の年間勝利数は平均約76勝で、2026年も7月5日終了時点で42勝を記録。このペースを単純に当てはめれば、JRA通算5000勝は2030年、61歳での到達がひとつの目安となりそうだ。

2026年は安田記念をシックスペンス、宝塚記念をメイショウタバルで制すなど、上半期だけで重賞5勝を記録。57歳の今も重賞戦線で結果を残している点を踏まえれば、JRA単独での5000勝も現実味を帯びてくる。

JRA年間212勝が示す勝利量産のピーク

節目の到達記録と並んで、数字として目を引くのが2005年のJRA年間212勝だ。2003年に204勝、2004年に211勝を挙げ、2005年はさらにその数字を更新。3年連続で年間200勝の大台を突破した。

1年間で200勝を超えるには、騎乗数、勝率、騎乗馬の質、コンディションの維持など、複数の要素がかみ合う必要がある。それを3年続けて達成している点からも、当時の勢いがうかがえる。

2005年の212勝は当時のJRA年間最多勝記録で、現在は2018年に215勝を記録したC.ルメール騎手に次ぐ歴代2位の数字となっている。JRA通算記録だけでなく、年間成績の面でも武豊騎手のキャリアを象徴する数字のひとつだ。

達成の舞台・函館では通算147勝

今回、節目の舞台となったのは函館競馬場だ。達成時点での函館競馬場におけるJRA通算勝利数は147勝。開催期間が限られる北海道でも、着実に白星を積み上げてきたことが分かる。

JRA競馬場別で最多の勝ち星を挙げているのは京都競馬場で、達成時点では1461勝だった。武豊騎手が「俺の庭」と称するほど深い縁を持つ競馬場であり、2024年1月7日にはメイショウタムシバに騎乗して勝利。同競馬場でのJRA通算1400勝を達成している。なお、競馬場別で最少は福島競馬場の17勝だった。

京都競馬場でのJRA通算1500勝までは、あと39勝。今回の通算5000勝に続き、”俺の庭”での新たな節目にも注目したい。

名馬とともに刻んだ5000勝

武豊騎手の勝利史は、数々の名馬との歩みでもある。メジロマックイーン、スペシャルウィーク、ディープインパクト、そして近年のドウデュースにいたるまで、時代を象徴するスターホースとともに数々の伝説を作ってきた。

しかし、5000勝という大きな節目を越えても、その歩みが止まることはない。直近の8月8日には、世界のトップジョッキーが集うチーム対抗戦「シャーガーカップ」への出場が決定。さらに8月16日には、シックスペンスとのコンビでフランスのGⅠ・ジャックルマロワ賞に挑む予定だ。

JRA単独での5000勝、主戦場・京都競馬場での1500勝、そして国内外の大舞台での新たな挑戦。節目を迎えた武豊騎手の「次なる一歩」から、今後も目が離せない。

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